hiroki's log

ただのログですよ

002:ちばるりこ「スケッチブック」

今年、2冊目。

読みやすいし、ためになるので中高生向けの本をよく読んでいます。

スケッチブック (ティーンズ文学館)

スケッチブック (ティーンズ文学館)

 

「供養絵(額)」が核となる物語です。私は「供養絵」という言葉を初めて知りましたが、文化遺産なんですね。

「供養絵額」は死者を供養するために、家族や友人達によって寺院に奉納された板絵である。江戸時代末期から明治時代にかけて遠野地方を中心に盛んに製作された。

供養絵額 文化遺産オンライン

児童書にも言えるのですが「死」という言葉をどう説明して、残されたものがどうやって立ち直るのか書くのって難しい問題なんですよ。

単純にルポルタージュでは、子どもへの影響を考慮するとあまり良くないですし、現実と離れすぎていては伝わらない。

本書では主人公「紗里奈」を通して、身近な人の「死」からどのように立ち直ったのかうまい具合に体験できるようになっています。